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原一男の日々是好日 ―ちょっと早目の遺言のような繰り言―

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 1月6日、新宿「ネイキッドロフト」で、「原一男大新年会」なるイベントを開催。能町みね子、吉田豪のお二人にゲストとして参加して頂いた。

 ディメンションから疾走プロ作品「さようならCP」「極私的エロス・恋歌1974」「全身小説家」が発売され、そのPRのために、が狙いだ。

  このイベントに関心を持ってもらえるのかどうか不安だったが年内に予約チケットが完売だったそうで、ホッと安堵の胸をなで下ろす。

さて重要なのはイベントの中身。当節、こうした“生の声を直接、聞く”というタイプのイベントに観客が集まらなくなってきている、という話を最近聞いた。ならばなおこと、イベントをオモシロく盛り上げないことには、ますます自分たちの首を絞めることになる、と戦々恐々という気分で当日を迎えた私。

 さて、強力なゲストのパワー頼み。吉田豪さん、さすがですねえ。奥崎謙三の、今はレアとなって入手不能な本をほとんど蒐集されている。したがって、奥崎謙三が、いかに悪文であるか、から話題はスタート。

 能町みね子さんは、性転換というドラマチックな経験をした人なので、その性転換したことによる、膣がどれだけ快感をもたらしてくれたのか?を根堀り葉堀り、具体的に聞いていく。

 で、私は私で何か「芸」をお見せしなければと悩む。“まな板の鯉”とばかり、いいようにしてください、と受け身じゃいけない。と悩んだところで“芸人”じゃないので、自分の恥を晒すことくらいしかできない。恥なら、自慢じゃないが、アレコレとてんこ盛りにある。「またの日の知華」のときに、桃井かおりからめっちゃお説教をくらい、ワンワン泣きまくったエピソード。奥崎さんがニューギニアロケのときに性に目覚めたわけだが、そのきっかけを作ったのは私であること。そのあと、インドネシアで、奥崎さんがセックスをしたいきさつ、そして自分の子どもを産んで欲しいとお願いをする、是非その場面を撮って欲しいと頼まれたエピソード。「全身小説家」で一番“嘘つき”なのは井上光晴ではなく瀬戸内寂聴であると埴谷雄高さんが指摘したというエピソード。

 当日、お話したことの全部をここで再現することは到底無理。ディティールを知りたい方はやはり当日会場に来て頂くしかなかったですねえ。来て頂いた方たちに対しては、ホントに有り難いと思う。DVDを2枚買ってくれた人もいて、作り手にとってはこれ以上の励みはないのである。

 能町みね子さんと吉田豪さん、おふたりのファンの方、ありがとうございました。そして疾走プロ作品のファンの方もありがとうございました。
(2016.01.13記)
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