登場人物登場人物

※順不同

  • 柚岡一禎

    柚岡一禎

    泉南の大黒柱。怒りの柚岡として名を轟かせているが、その実はシャイでナイーブな、昭和の時代の香りたつ紳士。

  • 南 和子

    南 和子

    国に対して告訴に立ち上がった最初の8人の一人。いつでもどこでも泉南のおばはんパワー全開でまい進。近隣暴露を門前払いした国への怒りはおさまらない。

  • 岡田陽子

    岡田陽子

    国に対して告訴に立ち上がった最初の8人の一人。母・春美さんと二人三脚で歩み続けてきて道半ば、相棒パートナーは成長した息子にバトンタッチされた。

  • 藪内昌一

    藪内昌一

    国に対して告訴に立ち上がった最初の8人の一人。母を助けて子供のときから石綿工場で働き始め、中学校を卒業する頃には一人前の石綿労働者に。石綿のことなら藪内さんに聞け!

  • 石川チウ子

    石川チウ子

    国に対して告訴に立ち上がった最初の8人の一人。隠岐島の自然の中でのびのびと育った末っ子チウちゃん。今も胸に白い野の花が似合う。

  • 青木善四郎

    青木善四郎

    国に対して告訴に立ち上がった最初の8人の一人。戦前戦中戦後を通して迫害を受けつづけるが屈強な精神と肉体をかけて一族を守り抜く。

  • 西村東子

    西村東子

    十代~二十代の写真は、まるで日活青春映画の新人女優ニューフェイスを思わせる。どんなに苦しい闘病の中にあっても、生来のやさしさは失われることがなかった。

  • 佐藤美代子

    佐藤美代子

    佐藤さんの涙の訴えに心を動かされなかった人はいるだろうか!まちがいなく、原一男監督はカメラを回しながらもらい泣きしていた。

  • 前川 清

    前川 清

    石綿工場で叩き上げから操業の責任者にまでなる。自他共に厳しい職人気質。妻の遺影を携帯の待ち受けにして持ち歩く。

  • 赤松四郎・タエ

    赤松四郎・タエ

    いつも二人だけで寄り添って生きてきた。夫の病状に一喜一憂する妻。そして、ひとり取り残されたタエさんを支えたのは泉南の仲間たちだった。

  • 松本玉子

    松本玉子

    次々と生まれる弟妹たちの子守りと家事に追われ、一度も学校に通わせてもらえなかった。結婚後、無職の夫にかわって、石綿工場で働き続け、娘や息子を高校にまで進学させる。

  • 武村絹代

    武村絹代

    悪夢のような1陣高裁不当判決の朝、母・モツさんは亡くなった。悲しみと怒りはどんなに激しかったことか!国を告発するエネルギーが新たにみなぎった。

  • 仲谷親幸

    仲谷親幸

    若くして親戚の石綿工場を任される。石綿に関わるあらゆることに精通。体は石綿に蝕まれたが、やってきた仕事に悔いはないと言い切る。

  • 松本ケイ子

    松本ケイ子

    取材当日、ほんのりと薄化粧した松本さん、先に亡くなったご主人と夢で夫婦げんかをしているとのこと。まだ来るなって言われる、そう語る声も艶やかで張りがあった。

  • 山田哲也

    山田哲也

    父の無念を真っ直ぐに受け止めて、国と対決する覚悟を定めている。ブレない、揺るがない、常にクール。その山田さんが一年に一度全てをかなぐり捨てて燃え上がるのが岸和田だんじり祭!

  • 江城正一

    江城正一

    泣く子も黙る泉南のヤンチャ・ナンバーワン。晩年の穏やかな表情からは伺うべくもないが、そのヤンチャ伝説は今も語り継がれている。

  • 原一男監督

    原一男監督

    監督には鬼の原とホトケの原という二面性が共存している。でもこの8年間、泉南の撮影では常にホトケの原であり続けた。これは奇蹟だと思う。