待ちに待ったタイトルが正式に決まった。
「ドキュメンタリーは格闘技である 原一男vs 深作欣二、今村昌平、大島渚、新藤兼人」。
どうだろう? オモシロそう!って思ってもらえるだろうか?
ドキュメンタリーを長年、作ってきた身からすれば、まさに「格闘技」という表現は、実感そのもの。ピッタシなんだけどね。
原稿も全部、入稿が終わり、ただいま校正ちゅうだが、その作業も終わり。
表紙に使用する写真も、横田弘と新宿・歩行者天国へ出かけた時、横田弘が自分の詩を聞け、と“暴力的に観客を巻き込む”ためのアクションシーンを地下プロムナードでロケを敢行したときのスナップでいこう、と結論が出た。
20年来の念願、いや、悲願と言っていい、その本が、刻々と世にでる、その日を待っている、というところである。
私としては、現在、私だけ(ほかに関係者を含むけれど)が面白さを知っているわけだが、一刻も早く、この面白さを多くの人に知ってもらって、共有したいのである。
本の末尾に、「CINEMA塾」でゲストとしてお呼びした方々のリストを載せておいた。今さらながら、凄い方々に来ていただいたものだと我ながら感心する。原則として、ゲストの講座は記録をとってあるので、第2弾、第3弾と出版できる材料はあるわけだ。第1弾が売れてくれれば、それも夢ではなくなる。
この出版を記念して、渋谷シネマ・ヴェーラで、この本の内容とリンクする形のプログラムを組んでの上映が始まる。
そもそもの“言い出しっぺ”の私(たち)の作品はもとより、4巨匠の作品もラインナップされている。各巨匠と縁の深いゲストもお呼びする。是非、ご期待を!
(2016.1.26 記)
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