「水俣曼荼羅」。この映画は単に水俣病のことを描いているドキュメンタリーではないと私は思います。足尾鉱毒事件から4大公害事件など、この国に住む国民の人権が蔑ろにされてきたことに焦点が当たっていると感じます。公害だけではなく、原爆症や空襲被害者、原発事故被害者、さらにはハンセン病、アイヌ民族など。憲法に規定された基本的人権がいとも簡単に軽視されてきたこの国の歴史にこの映画は光を当てているとさえ私には感じます。これは自然保護の現場でも起きていることです。多くの方にこの映画を見て頂き、人権について考えて頂きたいと思います。